独居の人が歩けなくなって、床ずれもできて、困っているということで臨時往診に行った。
その人は64才、数年前まで個人タクシーをしていたらしい。
アルコールが好きであったようだ。
訪問すると、一個建ての家に独居。
室内は散らかり放題で、あちこち汚れている。
ベッドの上で何とか起きあがれるが、歩くことはできない。
片麻痺は無い。下肢の筋力低下と小脳失調がありそうだ。
やせていて、下肢のむくみもある。
背中やおしりに床ずれもできている。しかし、応急的にだれかが処置をしているようでガーゼが当ててあった。
数日前に玄関に這っていって、助けを求めているので隣人が救急車を呼んで総合病院へ連れて行かれた。
しかし、点滴一本で帰らされた。
そこから、民生委員が活躍した。
配食を手配して、福祉からポータブルトイレを借り、当院のケースワーカーへ相談し今日往診に行ったわけだ。
民生委員も隣人の方も来られていた。
本人には息子さんが一人いるらしいが音信不通になっているらしい。
問診を本人から聞くがもうひとつ要領を得ない。
おそらく、推測するに、アルコール依存症でついに小脳や末梢神経をやられ、自宅で栄養失調、脱水になっていたと考えられる。
放置されていれば餓死していたに違いない。
何とか玄関まで這っていって助けを呼んだのが良かった。
民生委員の手配で食事をし出してから元気になってきているようであった。
明日から入院してもらい、栄養管理、歩行障害の精査、リハビリ、今後の生活に向けての介護方針などを検討することにする。
しかし、民生委員制度や隣人のありがたさ、ボランテイア精神がいいなあ・・と思った。
地域コミュニテイの重要性が再認識された。
都会で失われつつある地域コミュニテイが命を救った。

コメント
コメント一覧 (1件)
えいじさん
しばらく書き込みがなくてどうしておられるのかなあと気になりました。
私はラン展や行事で忙しくなって病気を忘れて趣味を楽しんでいます。
もう少しして暖かくなったら、痛みもましになるかなあとじっと我慢して暖かい部屋に潜伏しています。
テニスしておられますか?