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スピリチュアルケアについて
2010.3.6 すべてのがん診療に携わる医師のための緩和ケア研修会 村田久行 より
スピリチュアルケアとはスピリチュアルペインをケアすることである。
スピリチュアルケアとは生きる意味への援助である。
わかりにくいものではなく、人間の科学であり明確にできるものであり、宗教に依らないものである!!
(裁判の手法と同様である・・・物証、アリバイ、動機)
スピリチュアルペインの定義
自己の存在と意味の消滅から生じる苦痛
(無意味・無価値・空虚)
人生の意味・目的の喪失
衰弱による活動能力の低下や依存の増大
自己や人生に対するコントロール感の喪失や不確実性の増大
家族や周囲への負担
運命に対する不合理や不公平感
自己や人生に対する満足感や平安の喪失
過去の出来事に対する後悔、恥、罪の意識
孤独、希望のなさ、死についての不安
時間性
意識の志向性→将来の喪失→現在の無意味
(過去と将来に支えられて現在が成立する。)
関係性
意識の志向性→他者の喪失→存在の空虚さ(孤独)
(自己の存在と意味は他者によって与えられる。)
自律性
意識の志向性→自立・生産性の喪失→無価値・無意味
(トイレに行くこと、自分で食べることが生きていること。)
構造とアセスメント
- TIME(時間存在)・・将来を失う・現在の意味が不成立(無目的)
- RELATION(関係存在)・・他者との関係を失う・自己存在の意味喪失、空虚
- AUTONOMY(自律存在)・・自立、生産性の喪失・無価値・無意味・依存・負担
プランニング
- TIME(時間存在):
- 死をも超えた将来を見いだすこと→新たな現在の意味の回復
- RELATION(関係存在):
- 死をも超えた他者を見いだすこと→その他者から自己の存在意味を与えられる
- AUTONOMY(自律存在):
- 知覚/思考/表現/行為 各次元での自律を悟る→自己決定と自律の回復
ケアの方法
- 傾聴・共にいること
- 傾聴の援助的意味・・気持ちが落ち着く、考えが整う、生きる意欲が湧く
- わかってもらえたと思える気持ちが自己解決を促進する。
- 傾聴の訓練:
- 何を聴くのか?・・・スピリチュアルペインに焦点を当てる。
- どのように聴くのか?・・共感、反復。
- 語り続ける患者に正しく傾聴すれば:
- 『誰にも私のことはわからない、わかってくれない』・・・
- やがて神のことを口にする・・
- 生きる意味についてつぶやくようになる・・
- 援助的コミュニケーション・・共にいる、タッチング、共感と理解
頭の中がすっきりと整理された。

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