「今日は調子いいね~」
『そうどすか~?えへっ・・』とあべちゃんは笑った。
『こないになんも食べてないのにね・・』
『もうじきやなのに・・こないに元気でえんやろか~?もう死ぬだけやのに・・』
「・・・あのね・・・息子さんに会いたくない?」
『・・急に・・何言うねん・・』
『そりゃ・・・会いたいわ~』
「あのね・・実はね・・僕は2週間ほど前に息子さんと会ったんですよ」
『ええ・・?・・ええ・・』
「ごめんね、息子さんから来たことを伏せておいて欲しいと頼まれたんやけど・・言ってしまうわ」
『元気にしとりましたか? あの子はあかんのや・・』
「でもね・・死ぬ前にちゃんとお互いが心残りのないように会っておくべきやと思います。」
『・・・せんせ・・わたし・・会うわ・・連絡してちょうだい!』
「ああ・・言って良かった。まじめそうないい人でしたよ・・』
『そうか・・もう30何年会ってないよ。そうか・・・えへへ・・会うわ・・会う・・』とあべちゃんは遠くを見ながら、晴れ晴れとした顔で言った。
「わかった!」「連絡するからね」とあべちゃんと固い握手を交わした。

コメント
コメント一覧 (4件)
はじめまして。
足跡たどりました。
なんだろ、なんでだろ??
涙が止まらない・・。
逢いたいよね、逢いたいよぅ。。
母と子の絆・・切ったってきれないんだから
良かった、逢えるんですね。
良かった~!!
大変な事も多いお仕事だと思います。
これからもどぅぞ頑張ってください。
コメントありがとうございます。
生老病死にはいつも感動と涙が伴います。
いつの頃からか・・僕の背中に仏とキリストがいるような気がしています。
僕が語るのではなく、僕が行うのではなく・・大きな力が僕の背中を押してくれます。
息子さんのこと言って良かったです。
30年以上の時間は埋まらないかもしれませんが、
お互いの心にある大きな重い石は小さく軽くなるはずです。
大きな力が押しているのだとしても
それを語り、行なう勇気を持ったえいじさんが必要だと思います。
よかったです。
ずっと気になっていました。
子どもに会いたくない親はいないのではないでしょうか?
それももうお年ですしね。
えいじさん、いつまでも変わらないでいてくださいね。