先日より、週に3回往診に行っているお宅がある。
大学病院より紹介で、お伺いしている。
73才の男性である。
黄疸があって、病名は進行胆管癌である。
胆汁外瘻チューブ(PTCDチューブ)が入っている。
どこかの社長さんをしていた方のようである。
初めて往診した週の日曜日は、創立50周年の記念すべき日で祝賀会があったようだ。
次の往診に行ったときには、集合写真が飾ってあった。
中心に座れられているのは、この方だった。
皆さん、晴れ晴れと輝かしい笑顔をされている。
この中心人物も中心にいて、いいお顔をしておられる。
大学病院から退院するときには、『お正月を目指そうね』と主治医から言われたそうである。
今日、往診に行ったら、
「明日、死ぬ命かもしれませんが、先生に全部まかせますよ」
「もう、覚悟はできてるから」
「もう、入院は嫌だから」
「ここのものに看てもらってここでいいですよ」
『わかりました。また、明後日もきますからね』と
おうちを出た。
床暖房と快適な暖房の中で、独居のようであるが親戚の方と息子さんのお嫁さんが交代で熱心に介護されていた。
外は、冬が近づいてきているが部屋の中は温かかった。

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