livedoorblogより移転しました。

一人暮らしの緩和ケア

ここのところ、一人暮らしの緩和ケアが多い
なりたくてなった人もいれば、なりたくなくてもなってしまったひともいる

独りはさみしい
独りは哀しい

どうしても在宅では大変になる
スタッフは疲れる
家族がいないから、家族に代わることをしてげたいとも思う
でも、それはささやかなことでしかない

みな、人は独りで生まれ、独りで死んでいくが・・
作り上げた思い出は死なない

彼も独り暮らしであった
小倉の出身だそうで、5人兄弟の3番目で他の兄弟は皆結婚している
彼は独身である。結婚歴もない。
地下鉄工事の下請けに従事していたらしい
社会保険はない
国民保険にも入っていなかった
9月頃から、食べると吐くようになった
そのうち、食べることができなくなって、毎回食べると吐くようになって・・
これは医者に行かねばなるまいと思ったそうだ
国民保険に入る手続きをして、九州から住民票を取り寄せて・・
やっと、国民保険に入れたのでやってきた
おなかを触るとおへその上に大きなしこりを触れる
エコーをすると、胃壁が・・胃の下半分の胃壁が大変肥厚している
これで胃の中の物が十二指腸へ出て行かないのだ
ひどくやせている

早速入院だ
内視鏡も通らない
グループⅤ 印鑑細胞がんが証明された
きわめて悪性度が高い胃がんだ
少量の腹水がある
胃周囲リンパ節が腫れている
今のところ遠隔転移ははっきりしない

水分とエンシュアリキッドは吐かずに飲める
しかし、貧血も強いし低栄養であるから、完全静脈栄養(TPN)も行った
当院は外科手術ができないから、総合病院へ紹介だ

本人に確かめた
『自分の病状については、正確に知りたいですか?』 
知りたいと言う
ありのままを説明した
BAD NEWS だ
これを彼に語らなければならない
大部屋だったから、別室に案内して話した
『僕は病気のことはよくわからない。先生に頼るしか方法はありません。』 
それ以上は語らなかった
生活に困窮しているらしく、ケースワーカーに関わってもらったら、生活保護を受ける対象という
早速、福祉へ申請した

痛みはない
おそらく手術して、抗がん剤治療となるだろう
そして、再び僕のところへ帰ってくるだろう

明日、彼は転院する
独り暮らしの緩和ケアがまた増える

いつか いつか 愛が・・・
あなたの心を照らす日まで
涙は あたたかく あるように・・・

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次