いつのまにやら・・もうすっぽりと仕事に埋没してしまっている。
目の前に仕事は山のようにくる。
風邪はどこへやら行ってしまった。
今日は外来で、ある患者の奥さんに泣かれてしまった。
ご主人は糖尿病でインシュリンを打っている。
糖尿病のせいで全盲である。
いつもサングラスをかけて、帽子を深くかぶって診察室にも入ってくる。わがままで少し痴呆も出てきている。
こんな人なのに・・いつも血糖値は良好でヘモグロビンA1Cも良い。
だから、奥さんに「いつもいいですね~奥さんがきっちりされているからとても良いですよ~」と
褒めたとたんに、いきなり泣き出してしまった。
『毎日欠かさずインシュリンを打ってます。この人は気ままだから私が見てないと食事もいい加減になるから・・』
『もう・・私はこの人から離れたいんです。』
『もう・・どこかへ行ってしまいたいです。・・』
『もう何年もこんな生活してきて・・』
こんな苦労があるんだ。こんな苦労を考えていなかった・・・・・
「奥さん、介護保険まだ利用されていなかったんですね?」
『ちゃんと保険料は払ってますけど・・』
「いえ、こういう場合は利用しなきゃ・・デイサービスを利用しましょう!たまにはショートステイも!」
さっそくケアマネージャーに連絡して相談してもらうことにした。

コメント
コメント一覧 (2件)
そうですね、時には自分の時間も持ちたいでしょうね。
でもきっと離れると逆に心配になられるんでしょうけど。
一度、離れる時間を持って、羽を伸ばして、思う存分
休暇を取れるといいですよね。
介護保険について、詳細を知らない人が多いですよね。
そういう私も勉強不足ですが・・・。
えいじさんのご配慮、奥様には救いですね。
えいじさんは患者さんの疾患だけでなく、その背景や家族にも
目を向けていらっしゃる・・・いいなあ。
そうですね。離れたいと言いながら離れられない・・
時に介護を忘れて自由な時間が無いともたないです。
老老介護も増えています。福祉の手が回るように考えなければ疾患も良くならないですね。
往診をしているとその人の環境や背景が見えてきます。