地域医療– category –
-
地域医療
別れ
昨日は、92才の老婆と別れた。約7年前に瀕死状態で担ぎ込まれた老婆は、膿胸だった。やっと軽快したが、全盲で寝たきりだった。東京弁でしゃべるから、しゃれた感じがする。長谷川和夫の着付師だったと言う。古びたアパートの一室に暮らしていて、身寄り... -
地域医療
大将の物語
66才の男性を地区の福祉課が紹介してきた。総合病院へ何とか通院していたけれど、通院中に路上で転倒して意識もおかしく緊急入院になった患者。今は意識ももどり、外傷も脳内血腫もないけれど、脳梗塞の後遺症があって、歩行困難であり、不随意運動がある... -
病棟医療
発せられない声
乳房外Paget病のその人は、入院した日のレントゲンで左肺全体が無気肺になっていた。その上に、40℃に達する発熱が続くようになった。食事はもちろん、薬も飲めなくなって、うつろな表情で一点を見つめるだけになった。そして、全く声を発しなくなった。 家... -
病棟医療
希望
札幌に行っている間中、ずっと気がかりだった・・・あの老女が回復してきた今日回診すると、急性肺障害が軽快している!胸の音がいい、顔色がいい、酸素が十分入っている。マスクから解放されて、経鼻カニューレで必要な酸素がまかなえるようになった。レ... -
地域医療
もうすぐ
もうすぐ、ひとりの老女が亡くなるかもしれない 10年近く、往診してきた。一人暮らしだけれど、娘さんと息子さんが交代で訪問していた。 月日が流れると、人は老いる 脳梗塞で一度入院して、意識が無かったこともあるが、ほとんど回復した。それから、三度... -
往診
いずれ・・
今日も往診だった。一人暮らしで脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、高血圧の女性である。お花の師匠もしていたらしいが、今は自宅から出られないほど歩行困難となっている。でも、いつも玄関と和室の床の間に生き生きとしたお花が生けてある。ダイナミックで圧倒さ...
