7月17日、土曜日
夜が明けた。
血圧やや高め、微熱がある。
傷が痛い。傷は首の左前と左の腸骨(骨盤)。
ずっと仰向けで寝ていたためか腰が痛い。
早朝に酸素と足の器具がはずされた。
朝食が出たが、嫌いな牛乳だけ飲んで他は入らない。
起きあがるのは電動ベッドではないからいちいち看護婦を呼んで起こしてもらう。
起きあがると腰痛は取れた。
午前中に尿道カテーテルが抜去された。
ハートモニターもはずされた。
残るのは点滴とドレナージカテーテルとカラー。
『トイレは歩いていってくださいね~。介助しますから。』と看護婦は言う。
それで10mほど離れたトイレまでよぼよぼと歩いていった。
最初、血尿が出たが後はきれいだった。
昼食もほとんど食べれなかった。
食欲が無く、飲み込めない。
咳も出る。
食道と気管がねじれたように感じた。
何とかお茶は飲めた。ペットボトルにストローをさして
飲んだ。
午後になって医師の回診があった。昨日の当直医だった。
『ドレーンがきれいですから抜きましょう!』
また管がひとつはずれた。
点滴もはずれた。
手術翌日というのに、もうカラー以外は何もついていない。
経過はいいみたいだ。
夜になって暗くなると不安がいっぱい。
一日中ナースコールを握りしめている。
眠れない。傷が痛い。また吐き気がする。
熱も38度まで上がってきた。
看護婦を呼んで、座薬を入れてもらった。
それでも眠れないのでレンドルミンをもらった。
7月18日、日曜日
夜が明けた。
少し眠れていた。朝の光が射す。大きく息を吸う。
今日も生きていた。
頑張って柔らかい物を必死で少しずつ食べ、看護婦に手伝ってもらって起きあがり、一人でトイレまで行く。
これが一日の生活。本を読む余裕は無い。
ぼんやりとテレビを見るくらい。
傷が痛いし首の芯が痛い。
カラーで一日中上を向かされている状態。
今日も座薬とレンドルミンのお世話になった。
7月23日、金曜日
大部屋に移った。6人部屋の4人目だった。
みなさんに挨拶した。
食欲が出てきて、トイレへの往復も楽になった。
熱も出なくなったし、咳も出なくなった。
飲み込むのもましになった。
創傷の状態が良いので首も腰も抜糸をした。
同室の人には僕が医者だとは知られていない。
7月25日、日曜日
自分でカラーの交換をする練習を担当の看護婦がしてくれた。
小さなタオルハンカチとガーゼをあてがって鏡を見てやる。
首を曲げないようにおそるおそる練習してできるようになった。
院内歩行が許可されたので一階のロビーまで散歩した。
降りるのはエスカレーターで上るのは手すりを持ちながら階段を上った。休まずに5階まで上れた。
ただ、右脚はだるい。
院内を探検して7階にベランダがあってそこで外気に当たることができた。
真夏のじんじんした暑さがこたえたけれど、気持ちが良かった。
7月26日、月曜日
後縦靱帯骨化症で手術予定のT氏(57才)と知り合いになる。
カラーをしているのを見つけて向こうから声をかけてきた。
僕とは違い、後方からの手術で椎弓切除して人工骨を入れるらしい。
不安でいろいろ聞かれる。先輩になってしまった。
術後はじめてシャワーを浴びた。もちろんカラーをしたまま。
でも気持ちよかった!頭のかゆいのがとれてすっきりした。
7月28日、水曜日
回診で退院の許可が下りる。
『ただし、カラーは術後3ヶ月は必要です。
車の運転はできません。シャワーは首を曲げないように注意すればカラーなしで入っていいです。』
7月29日、木曜日
退屈なので、本を読むかテレビ見るか、院内をぶらぶらしたり、階段を上る練習をしたり。
T氏が手術を無事終えて個室まで見舞いに行く。
元気だった。
8月1日、日曜日
T氏がいつも話をしに来られる。同じようなカラーしていつも二人でいるから、看護婦にからかわれる。
ツーショットで写真を撮ってもらった。
8月3日、火曜日
不安はあるが退院する。


コメント
コメント一覧 (7件)
えいじさま
もうすぐ社会復帰ですね。Congratulations!
手術直後は、ずいぶんつらそうにしておられた様子がよくわかります。
私が手術を受けた15年前は、まだチタンプレートやゲージなど金属で前方固定する方法はなかったようで、蝶骨をはさんで砂袋で首を固定し2週間寝たきりでした。当時、私も食道や気管の違和感、嚥下痛、そして一番痛いのは、移植骨を取った腰でした。今でも食道は癒着(首にひきつり)があって、イビキをたまにかいたり、息が苦しくなって夜中に目が覚めたりすることがあります。近頃は、手術翌日から歩けるんですね。医学の進歩を感じました。
私はハードコルセットを術後3ヶ月、寝るとき以外はしてましたが、当時はインターネットもなくTVばっかり見ていたのを覚えています。
社会復帰されてからもどうぞ無理せず、徐々に体を慣らしていかれますように。2ヶ月でカラーが取れて順調な回復とはいえ、大事になさってくださいませ。
コメントありがとうございます。
今、一番不安なのはこのしびれが和らぐのか?ひどくなるのか?同じなのか?ということです。
最近、疲れやすいのが気になります。
仕事への復帰をひかえているのに。
再発したくないし・・いい方に向かってくれることを願うばかりです。
でも、再発患者さん(・・ちょっと言いにくいですが)いろいろアドバイスしてください。
よろしくお願いします。
初めまして。sanbo-nと言います。
トラックバックしてすぐにこちらにもコメントいただきましてありがとうございます。これからも見にうかがいますので以後よろしくお願いしますです。
これからもいろいろ教えてくださいませ。
(^ー^)
えいじDr.
呼びにくいようなので、ここでは、私の趣味であるOrchidにハンドル名を変更しますね。ドクターにアドバイスできるような者ではないですが、同病者として情報交換させていただければ幸いです。
えいじさんの場合、両手に症状があるので、椎間板中央からの飛び出しだったようですね。脊髄がソラマメのように細長く押されていたのではないでしょうか?私、今回は右腕(前回は左腕)に脊髄症状が強く出ています。特につらいのが指のしびれと腫れや知覚異常。いつも午前中は調子が良いのですが、夕方は指先が腫れて痛いです。この症状は手術してもなかなか完治しにくいと聞きました。たとえ脊髄の圧迫が取れても神経が回復してないのですよね。今回の再発で、私は字を書いたりお箸を使うときに不自由を感じます。何もしていなくても指先の不快感がつきまといます。でも仕事や趣味に没頭すると忘れるときがあるので、この感触に慣れるのを待っています。
疲れやすいとのことですが、療養生活では思うように体力もアップしません。徐々に職場で体慣らしをされる内に、体力が戻ってくるのではないでしょうか?再発は気にせずに、首への負担をかけない努力だけしていれば、長持ちしますよ、きっと。今後ともWEBでの意見交換、どうぞよろしくお願いします。
Orchid様。症状がほとんど僕とよく似ているので大変参考になります。
脊髄症は末梢神経障害である根症と比べて再生しにくいとは聞いているのですが、あくまで耳学問で実際の患者さんがどのように感じておられるかと言うことに大変関心があります。
やはり、午前中より午後に症状は強くなりますし、気分的に参ってくるとひどくなるような気もします。ひどくなるから気が滅入るのかもしれません。
しかし、『何かに夢中になっていると気にならない』ということに大変勇気づけられます。実際僕もその通りですから。
本当にありがとうございます。
こちらこそ、これからも情報交換よろしくお願いします。
はじめまして、えいじ様。
ヘルニアのブログを読ませていただきました。
実は、夫が腰のヘルニアを発症してしまいまして、
今、ひーひー言いながら寝ております。
神経内科にてMRIも撮って、めったに「手術したほうがいい」と
言わない先生から「手術」という言葉を聞き、
「そんなにひどいのか」と夫はショックを隠しきれずにいますが、
痛みから逃れる?には、方法は1つ・・・
手術を受けて、出っ張った軟骨の除去しかないと覚悟を決めたようです。
この場で、えいじ様が手術を受けた病院、担当医のお名前などを伺うのはルール違反かもしれませんが、
差し支えなければ、教えていただきたくコメントの欄に
投稿させていただきました。
この投稿がルール違反であった場合、私の無作法をお許し下さい。
うめさん、こんにちは。
ルール違反などとは思いませんが、自分以外の方のプライバシー保護という点ではこのサイトで公表することはできません。
でも、僕にメールいただければ、お教えします。
ご主人は大変そうですね。
今日はこれから、東京まで出張ですのでお返事は明日の夜になると思います。
では、行ってきます。