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手術が終わって

7月16日金曜日午後6時半

『○○さ~ん!終わりましたよ~』という声で気がついた。
麻酔医の顔が見えた。
『ありがとうございました・・』という言葉がすぐに出た。
それから病室に帰ったのは覚えていない。

個室に移っていた。ここは個室の天井だ・・・
シューシューと音がするのは酸素マスクをしているからだと気が付いた。
時々看護婦が看に来て、血圧測ったりなにやら点滴の様子見たりしている。
いろいろ身体に付いている。
酸素マスク、点滴、ハートモニター、尿道カテーテル、傷には出血と感染のモニターのためドレーナージが入っている。
下腿から足にかけて、間欠的に圧迫を繰り返す静脈血栓予防用の器具が装着してある。

いろいろわかる!手も動く。足も動いた。
何より生きているんだ!
『今日は私が当直です。先生の手術にも入っていましたよ。うまくいきましたよ~』
『私は先生の病院に行っていましたから先生のことはよく知ってますからね。安心してください~』
・・ああ。そうなのか?安心だ~

でも、その夜は一睡もできなかった。
ナースコールを握りしめていた。
夜に突然激しい吐き気が来て、吐いた。
ナースコールを押したら、すぐに来てくれた。

吐物で窒息しないように思わず少し横を向いてしまった。
吐物が頬を伝って術衣を汚してしまった。
看護婦が心配して、左右の砂嚢をはずして・・
『もうカラーつけときましょ!』といってカラーがつけられた。
深夜というのに着替えもしてくれて、顔や身体も拭いてくれた。
吐き気はなぜだろう?
『抗生剤は何を使ってるんですか?』 
『ユナシンですよ』
・・そのせいかもしれない。
吐き気が一番辛い。

仰向けでじっとして・・身動きできない

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