2005年– date –
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往診
父親の苦しみ
団地の一階に3人で暮らしている。父親は左官工である。息子が二人いるが兄は家を出て一人で働いている。弟は、大学受験を3度失敗して、今は家で母の介護をしている。『イチロー君』とヘルパーさんや訪問看護師は呼んでいる。確かにイチローに似ていてハ... -
外来診療
どこまで生きられるんですやろ?
丸いころんとした身体を揺すって定期的にきちんと通院する患者さんだ。もう8年くらい診ていることになる。最初は胃潰瘍や糖尿病が不安定で冷や冷やしたが今はもう安定している。いつもにこにこして・・大きな声で笑う。『変わりありませんか?』 『先生~... -
テニス
テニス合宿
おじさんばかりのテニス仲間と今週末は一泊テニス合宿だった。土曜日はゲーム中に、にわかに空がかき曇り、雷鳴と共にすさまじい突風とヒョウが降ってきた。直径5ミリくらいから大きいのは3センチくらいあって驚いた。蜘蛛の子を散らすようにコート上の... -
往診
スキラス胃癌
昨年の秋に紹介状を持って独りの患者さんが来院された。娘さんと一緒だった。73才。 開業医の先生に『スキラス胃癌』の診断をつけられていた。その治療を希望されて来院。しかし、本人には病名は知らされていなかった。胃透視、内視鏡フィルムを見て困った... -
お勧めの品
ふだん、会えない誰か・・
詩人 長田弘 の文章に・・・ 【独りで旅をするときは、ひとは、ふだんもっとも会えない誰かに会いに行くのだ。 ふだんもっとも会えない誰かというのは、自分だ・・・】 というのがある。 僕はそのふだん会えない自分に、あの頃会えたのだと思う。去年... -
外来診療
ツバメ
『今年もやってきたよ~』とその患者さんは言った。 難治性の胃潰瘍が治って、直腸の早期癌も内視鏡で切除して、今は元気に通院している。いつも低い声でゆっくりと話す体格のいいおばさん。こちらは時間に追われるけど・・ついゆっくり聞いてしまう。 去...
