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帰郷

暑い空気を震わせているのは、たくさんの蝉だけだ。
小高い山裾にたくさんの墓がある。
うちの墓はその一番上の方にあって、もう山が迫っているから、すぐに竹藪が生えてきてしまう。
お盆の前の墓掃除は僕の役目だ。
以前は父とした。
黙々とやる父の背中を見て育った。
今はその父も墓の中だ。
優しい母もその中だ。
去年は入院中でできなかった。
『今年は来たよ』と声をかけてみた。

2リットルのスポーツドリンクとスキンガードと手ぬぐいと軍手と長袖のシャツと長ズボン。
大きな麦わら帽子もある。
汗が噴き出る。息が荒くなる。
でも、少しずつ少しずつきれいになるから、嬉しくなる。

全部きれいになったら、花を添えて、線香とろうそくに火を付けて、長い間祈っていた。
南無阿弥陀仏・・・・

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 不規則な生活を送っているので、曜日感覚と日にち感覚が麻痺していました。
    もうそんな時期だったんですね。
    僕は、母が東福寺の中にいます。
    今年の冬こそ、仕事の合間を縫って会いに行きたいものです。
    きっと、待ちぼうけてるだろうな。

  • お盆ですね。
    お盆はいろいろ考えちゃいますね。
    あんなに心配して、彼の嫌なことたくさん~たくさん
    考えていたのに、父が亡くなると
    きれ~~~いに・さっぱり考えなくなりました。
    ま、彼なりに良くやってくれたかなと、言うところです。

  • 北斗星さん、久し振りです。
    仕事がハードそうですね。
    身体に気を付けてくださいよ。
    夜勤は大変ですからね。
    今度の冬・・お母さんに会ってあげてくださいね。
    遠くにいて大変でしょうが・・・。
    ikellさん、こんにちは。
    亡くなった父はいろんな思い出を残してくれます。
    いいことも悪いことも・・あったけど。。
    いいことだけが思い出として残っていきます。
    京都ではもうすぐ五山の送り火があります。
    夏真っ盛りですね。

  • やっとお邪魔することができました。子どもの頃はお墓参りなんて面倒なだけでしたけど、自分を可愛がってくれた祖父母が入った時から気持ちが変わりましたね。幸い両親はまだ健在です。私は一人っ子なので、いずれは私が守っていって…その先はどうなるのでしょうか。

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