東京都福祉保健局から・・・《施設での日常から『看取りを支えるパンフレット』・・・特別養護老人ホーム配置医師の皆様へ》という冊子が出ている。もう4年以上も前に出されている。
内容は、入所から看取りまでにたどる経過、入所から看取りまでのケア、配置医師の役割、配置医師の疑問・不安、看取りに向けての医療とは?、食べられなくなった時の食支援、死亡診断と死亡診断書というものである。
配置医師の疑問・不安というところで、自分の疑問や不安をズバリ言い当てていた。
『家族になかなか会えなくて面談ができない。』『看取りについて家族に理解してもらえない。』というものである。書いてあることにガッテンがいった。在宅医療ではあまりなかった事に対する解答がそこにあった。
本人や家族への説明は施設の生活相談員、介護職員、看護職員と協力して
ということなのだ。それこそ、ケアチームとして連携・協力するということが大変重要なのだと改めて気づいた。
もちろん、医師として説明し伝えなければならないことはたくさんある。しかし、日常的に本人や家族と信頼関係を築いている生活相談員や介護職員、看護職員と一緒に対応することが重要なのだ。ひとりで悩む必要などないのだ。
年末・年始が近づいているが、フレイルのかたが複数いる。看取り期とまではいかないが不安定期なのだ。数回の終末期ケア委員会を重ね、看取りの指針も改定できたし、種々の書式も整った。看取りに関する職員アンケートも看護師が頑張って行っている。看取り研修の講義を自分もやり、明日は看護師がやる。
いよいよ、看取りの取り組みが始まる。
コメント